脳を鍛えて、もの忘れ解消、記憶、思い出し力

■記憶のメカニズム
記憶の際3つの作業が行われます
1:覚える作業(五感で感じたものを脳に記憶する)
2:保存する作業(必要な情報だけを整理する)
3:思い出す作業(情報に応じて記憶したものを思い出す)

もの忘れは記憶力が悪くなっていくわけではなく、思い出す力「思い出し力」の衰えが原因!この「思い出し力」は年齢とともにおとろえていきます。
思い出す回路は筋肉と同じで、使えば使うほど鍛えられ、40代・50代・60代いくつになっても鍛えれば強くなっていきます。

■「思い出し力」はなぜ弱くなっていくか?
脳の中では一つの事柄を記憶するのに対して、映像は映像だけを集めた映像の場所、音は音だけを集めた音の場所、言葉は言葉だけを集めた言葉の場所というふうにに別々に保存されます。
それらの情報を一つの記憶としてつないでいるいのが、脳神経であろニューロンとシナプスです。記憶をつなぐ「ヒモ」のような役割をしています。
さまざまな場所に保管された情報をたぐりよせることが思い出すということになり、脳の中の様々な場所に保管された情報をたぐりよせる「ヒモ」それが「思い出し力」です
記憶のヒモが細くなってくることがもの忘れの最大の原因!
記憶をつなぐヒモは思い出すほど活性化し、それぞれの情報をつなぐヒモは太くなります。
つまり記憶のヒモが太ければ簡単に思い出す事が出来、逆に記憶の回路を使わないでいるとヒモは除々に細くなっていき、思い出し力は低下していきます。
使わない記憶のヒモは急激に細くなり、思い出し力が弱ってしまいます。
年齢を問わず記憶のヒモは細くなり、記憶のヒモを鍛えないとボケてしまう可能性が高くなります。

■もの忘れはどうして起きるのか?
若いときは知識や経験が少なく脳の情報量は多くないので、必要な情報を見つけやすい状態にあります。しかし、年を取ると知識・経験が豊かになり脳の情報量が多くなります。そのため必要な情報が見つけにくい状態となります。
また情報量が多くなることで思い出すことをあきらめてしまいがちに!それがもの忘れの原因ともなっていきます。

■ついさっきのことを忘れてしまうのはなぜか?
もの忘れには2種類ある
1:脳の中にある記憶が思い出せない
2:うっかりもの忘れ(ついさっきのことを忘れてしまう)
●うっかりもの忘れはなぜ起きるのか?
ふとした瞬間に忘れてしまうのはワーキングメモリと呼ばれる記憶が失われてしまうことが原因!
ワーキングメモリは脳の前頭連合野にあり、長い間記憶しておく必要がないものを一時的に記憶するための装置です。
長い間記憶しておく記憶をアルバムとすれば、ワーキングメモリは脳のメモ帳にあたります。
ワーキングメモリは決まった容量があり、その容量を超えるとメモはアトランダムに消されていきます。ワーキングメモリの容量は個人差があり、年齢とともに衰えていきますが、使わないと衰えがさらに進み、衰えすぎると認知症のおそれがあります。

■思い出し力アップ方法
1:過去に立ち戻る(一度過去に振り返ることが大事です。順を追って経過をたどっていくことによって思い出せることがよくあります。)
2:どうしても思い出せないときは思い出すことを止める(思い出すことを止めて思考回路を変えることで思い出せることがよくあります。)

■記憶のヒモを太くする方法
1:声を出す
声を出すことで前頭野を活性化!前頭葉を刺激することで思い出すヒモは太くなります。
2:運動する
ウォーキング程度の軽い運動でOK!運動連合野が刺激されると、近くの前頭連合野も刺激され脳のメモ帳も大きくなります。

■もの忘れ解消法!
1:思い出すテーマを決める
2:適度に脳に刺激を与える4拍子のリズムで足踏みをします。
   足踏みをしながらさきほど決めたテーマを思い出します。
3:思い出す数は10個とし、声に出して読み上げます
●脳に栄養が行き渡る、食後1時間後が効果的です

■そばを食べると糖尿病や肥満の予防効果が!
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