免疫力!冬の風邪予防は免疫力アップで解決、フィトケミカルやお尻・お腹・太ももを温め免疫力アップ

■健康に重要な免疫力について
仕事が忙しい時は体調も悪くなかったのに、休みになったとたんに風邪をひいてしまうことよくありませんか?
これは免疫力が大きく関係しています。
免疫力とは病原菌などから身体を守る防御システムのことです。
もしこの免疫システムが働かなければ、私達の身体はたちどころに病に冒されてしまい、健康に暮らすことが出来なくなってしまいます。
免疫力は日常のちょっとしたことで大きく変化することがあります。
免疫力は季節によっても大きく変化します。
最も低下するのは11月〜2月にかけての冬場になります。

■なぜ冬になると免疫力が低下するのか?
私達の免疫システムには2段階の防御システムがあります。
●第一段階の防御システム粘膜(ねんまく)
粘膜(ねんまく)とはノドや鼻の内面をおおっているねっとりとした膜のことです。
ここで戦っているのが粘膜から分泌される粘液で、唾液や鼻水などがこれにあたります。
粘液は外部からやってくる病原体などの敵をブロックし侵入を阻止してくれます。
粘液には2つの働きがあります。
一つは病原体を包み込み体外へ排出する働きです。
くしゃみや咳きはその排出のための防御反応です。
そしてもう一つは粘膜に付着したウィルスや細菌を殺菌する働きです。
ところが粘液は乾燥に弱く、冬の時期は分泌量も少なくなります。
●第ニ段階の防御システム体内の免疫細胞
粘膜を突破し体内に入ってきた病原菌を今度は体内で免疫細胞が迎え撃ってくれます。
病気に感染してしまった細胞の排除も免疫細胞が働いてくれます。
しかし免疫細胞は寒さに弱いため、気温が低下や身体が冷えると活動が鈍くなってしまいます。
もし抵抗力が落ちやすい冬に免疫力が低下してしまうと風邪など病気になる危険性が高まってしまいます。

■唾液の量が減ると免疫力が低下する
病原体の収入を阻止してくれる重要な粘膜である唾液は、ちょっとしたことで強くなったり弱くなったりすることがあります。
緊張によるストレスは交感神経が優位になるため唾液の分泌低下を招いてしまいます。
食事を抜いたり、よく噛まずに食べると唾液の分泌量が減るため免疫力が低下します。
唾液は頬や顎の内側にある唾液腺から分泌されます。
これら唾液腺は噛むなどの刺激がないと分泌量が低下してしまいます。
食事を抜くダイエットや、よく噛まずにがっついたりしても唾液の分泌量は減少します。
これらの原因から気付かないうちに免疫力を低下させ防御力を低下させてしまいます。

■唾液チェック法
割っていない割り箸を用意します
割り箸の持ち手側(3〜4cm)を舌に貼付け手を離します
1分以内に割り箸が落ちてしまった場合は唾液の分泌量が少ない可能性があります
ただし飲食後30分間は正確な結果が出ないので避けます

■唾液分泌促進マッサージ(くるくるマッサージ)
顎の付け根と先端の中心部
骨の内側の柔らかい部分を指で押さえ
くるくるとマッサージします
力を入れ過ぎないように行います

ここは唾液腺の一つ顎下腺(がくかせん)があるところです。
ここをマッサージすることで唾液腺が刺激され分泌が促進されます。

■お尻の上部に免疫力低下が現れる
お尻の上部は内臓の不調が現れやすい場所の一つです。
免疫細胞がきちんと働けない状態が続くと外敵が侵入されやすい腸などが調子を崩しがちになります。
その不調が神経系を介して伝わる場所の一つがお尻の上部になります。

■免疫力低下チェック法
押す場所はお尻のちょっと上の部分です
腰骨のでっぱりを中指で触り、
手の平を大きく広げて腰をつかみ、
親指が触る位置が押すポイントになります
椅子に浅く座り、ポイントに太めのペンをあて自分の体重をかけて押します
痛みを感じた人はウィルスや細菌の侵入に対抗できない可能性大です

■フィトケミカルで免疫力をアップする
フィトケミカルとは果物や野菜が自分たちを守るために作り出す自己防衛成分です。
7種類あるフィトケミカルのうち免疫力アップに効果があるのは、赤・白・オレンジの3つです。
赤:トマト、赤ピーマン、イチゴ、唐辛子、梅干しなど
白:タマネギ、長ネギ、ショウガ、ニンニク、ゴマ、大豆、レンコン、タケノコ、キノコ、大根、カリフラワー、キャベツ、白菜、もやし、わさび、山芋、サトイモ、ジャガイモ、リンゴなど
オレンジ:オレンジ、パパイヤ、カボチャ、ミカン、柿、あんず、ニンジンなど
この3つのフィトケミカルが、免疫細胞が働きやすい環境を作ったり、その働きを補ったりしてくれます。
冬場なら鍋やスープにすればまとめて摂れるのでオススメです。
野菜 果物

■お尻・お腹・太ももを温める免疫力アップ
免疫細胞を元気にするためには重要なのは身体を温めることです。
お尻・お腹・太ももには太い血管やリンパ節が集中しています。
免疫細胞はリンパ節に多いため、これらの部位を温めればさらに活性化します。
さらに太い血管が集中しているこれらの部位を温めると全身の体温が上昇します。
身体中の体温が上昇することで免疫細胞が働きやすい環境が作られます。
湯たんぽ、カイロ、温湿布などを使い、免疫力が低下しがちな時期は重点的に温めましょう。
湯たんぽ
温湿布

■唐辛子で胃炎予防(赤フィトケミカルで免疫力アップにも効果的)
唐辛子に豊富に含まれるカプサイシンは胃の粘液の分泌を促進する働きがあり、胃炎を予防する効果があります。
1日の目安摂取量は一味唐辛子を小さじ1/3
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■白菜で二日酔い予防(白フィトケミカルで免疫力アップにも効果的)
白菜に含まれるインドール化合物がアセトアルデヒドを分解する酵素の処理能力をパワーアップしてくれ、翌日にお酒が残らないようにしてくれます。
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