半身浴で汗腺機能アップ!うつ熱、汗腺、暑熱順化

■うつ熱について

うつ熱とは、身体の熱を上手く放出できず熱がこもり体温が異常に上昇し、ボーッとしたり、だるいなどの症状が引き起こされる症状をいいます。
夏の暑い時期は、うつ熱の症状を夏バテとして感じることがあります。
うつ熱の状態が長時間続くとさらに体温が上昇し続け、熱中症の危険性が高まります。
うつ熱は熱中症の前段階の熱中症予備軍の状態になります。
うつ熱になるかならないかは汗のかき方にあります。
人は体温が上がると汗をかきます。
この汗が蒸発する際に身体の熱を奪ってくれるため体温を下げることができます。
汗こそ夏場の体温調節の要になります。




■汗腺の機能低下

私達の体には約200万個以上の汗腺があります。
体温が上がると、汗腺は血液中から塩分だけを吸い上げます。
するとその塩分に引き寄せられて水分が充満して汗となります。
このとき汗腺はそのほとんどの塩分を再び血液中に戻し、ほぼ水だけになったものを汗として皮膚の表面へ送り出します。
しかし汗腺の機能が低下していると、塩分を吸い上げる力が低下して汗の量が減少してしまいます。
さらには塩分を血液中に戻す働きも低下するため、汗の量も少ない上に塩分の濃い汗になってしまいます。
塩分の濃い汗は普通の汗に比べて蒸発しにくく、より体の熱を放出できなくなります。
そのため体内に熱がこもる「うつ熱」状態を招きやすくなってしまいます。

■暑熱順化(しょねつじゅんか)について

暑熱順化(しょねつじゅんか)とは、夏の暑さに身体が慣れて汗腺の機能が上がり、汗が良く出て体温を上手に下げられるようになることをいいます。
人の身体は寒い時期にあまり汗をかく必要がないので、汗腺の機能が低下した状態にあります。
しかし夏が近づき気温が上がってくるとそれに合わせて汗腺の機能も活発化し、汗をかいて体温を調節します。
しかし暑くなってきて1日中低い温度の室内から1歩も出ず暑さにさらされないでいると、身体はまだ夏が来ていないと勘違いして汗腺の機能が低下したままとなり、汗を十分に作り出せなかったり、塩分の濃い汗になってしまいます。
さらにまったく運動をしないと筋肉を動かさないため、体内での熱の産生も少なくなります。
これも暑熱順化が進まない要因のひとつとなります。
エアコンの普及した現代では上手く暑熱順化できず、熱中症になりやすい身体になっている人が多いといわれています。

■水分摂取量の不足

汗の原料となる水分が不足していると汗をかきにくくなってしまいます。
高齢者は熱中症予防のため、エアコンを積極的に使った方が良いです。

■短時間でも暑さを感じて汗をかくことが大切

1日に短時間でも暑さを感じて汗をかく習慣があればよいといわれています。

■半身浴で汗腺機能アップ

半身浴は空気中に肌が露出している部分が多いのでかいた汗が蒸発しやすく、より多くの汗がかけます。
さらに体温の上昇もゆるやかになるため、効率的な汗出しができます。
ポイントは温度と時間になります。
38〜39度のお湯に半身浴で約30分つかると良いとわれています。
この半身浴を1週間ほど続ければ汗腺が活発に働き出し、汗の質も改善します。