COPD・慢性閉塞性肺疾患の治療補!禁煙が大切、呼吸リハビリテーション

COPD・慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)はタバコを吸う人に起こる肺の病気です。
長い階段を上がったりしたときに息切れしたり、きつく感じた場合はCOPDの可能性があります。
COPDになると肺は元に戻らず、呼吸困難が進行していきます。
COPDは禁煙が重要なので、どうしても禁煙できない人は禁煙外来で治療を受けることも大切になります。




■COPD・慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)について

COPD・慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)とは、主にタバコを吸う人に起こる肺の病気です。
進行すると平地を歩くのも辛くなったり、酸素を吸入しながらでないと生活できなくなったり、命に関わることもあります。
COPDの患者数は約500万人といわれています。

COPDの原因のほとんどがタバコです。
タバコにはニコチンやタールなど多くの有害物質が含まれていて、吸い続けることでしだいに肺や気管支が黒く汚れて炎症が起こってきます。
すると咳やたんが出るようになり、しだいに肺の炎症が進行して酸素を取り込むために必要な肺胞(はいほう)という部分の壁が壊れてガス交換が出来なくなってしまいます。
そのため息が速くなり、強く吐くことができなくなり、運動するときなどに必要な量の酸素を取り込めないためにすぐに息切れするようになります。
一度壊れた肺胞は元には戻りません。
そのままタバコを吸い続けるとさらに肺胞が壊れてしまい、重症化するとカゼを引いたときに夜中にゼーゼーヒューヒューといったぜんそく症状の発作を起こしたり、呼吸すること自体が辛くなったりするようになります。
さらに進行すると心臓の負担が増す肺胞血圧症になり命に関わることもあります。
喫煙者の3割程度がCOPDになると考えられています。

■COPDの症状

COPDの症状としては、長めの階段を上がると息切れがして途中で休んだりします。
普段エレベーターや車だけ使っていると息切れを起こすCOPDに気づきにくいことも多くあります。
40歳以上の喫煙者は、長めの階段を上がって息切れがしたら年のせいだと思わずCOPDを疑ったほうがよいです。

■COPDチェック

●長い階段を上がったときに息切れしたり、きつく感じる
●同世代の人と一緒に歩くと自分だけ遅れ、追いつこうとすると息切れする
●若い頃から冬の朝に咳やたんが出やすい

一つでも当てはまればCOPDの可能性があります。
寒い冬になると気管支が収縮して咳やたんが出やすくなります。

■COPDの検査

COPDはスパイロメーターという肺機能検査で調べます。
スパイロメーターに息を吹き込むと1秒率というデータが出てきます。
これは大きく空気を吸った後、そのうち何%を1秒間に吐き出せるかをみたデータで、70%以下だとCOPDの可能性があります。
喫煙者は5年に1回程度検査を受けるとCOPDの早期発見が可能となります。

■COPDの治療法

COPDの治療の基本は禁煙になります。
禁煙することによって咳・たん・息切れなどが軽減され、肺機能の低下がゆるやかになります。

●呼吸リハビリテーション
息切れをなくす呼吸法や生活動作の仕方を学びます。
COPDは息を吐くことが難しくなるので、速く吐くと咳き込んで呼吸がしづらくなります。
口笛を吹くように息を吐く呼吸法を学び、最後まで息を吐き切ることで大きく息を吸えるようにします。
ヒジをつきながら食事をすると息切れしにくくなります。

●薬物療法
吸入気管支拡張薬
吸入ステロイド薬
インフルエンザワクチンの摂取
肺炎球菌ワクチンの摂取

息切れの改善によって体を動かしやすくなり、病気の進行を遅らせることができます。
COPDの人はインフルエンザや肺炎にかかると急速に肺機能が低下して大きなダメージになってしまいます。

●進行した場合
高濃度の酸素を発生する機会を使って呼吸を助ける在宅酸素療法を行います。
外出する場合には携帯用のボンベを携帯し、酸素を吸いながら出歩くことができます。

■肺の病気治療の名医(2017年2月時点)

結核予防会複十字病院 副院長(呼吸器内科)
尾形 英雄(おがた ひでお)先生
呼吸器内科医で肺の病気の診断と治療のエキスパートです。

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