冬の乾燥肌対策!乾燥肌には保湿剤を正しく使うことが大切

皮膚は体の一番外側にあり私たちの体を守るバリアの働きをしてくれています。
皮膚が乾燥するとバリア機能が低下してかゆみや湿疹のもとになります。
日常生活の中で皮膚が乾燥しないように保湿剤を正しく使うことが大切になります。




■皮膚の乾燥メカニズム

肌を乾燥させないようにしているのが皮膚の外側にある0.02mmほどの角質層です。
皮膚の一番外側にある皮脂は皮膚の表面を脂で覆い、皮膚の水分が蒸発するのを防いでくれています。
角質層の中にある角質細胞間脂質も水分の過剰な蒸発を防ぎ、天然保湿因子は水分を溜める役割をになっています。
健康な皮膚はこれらの働きによって水分が保たれています。
しかし皮脂や角質細胞間脂質、天然保湿因子などの保湿成分が減少してしまうと水分を保つ働きが低下し、皮膚の水分が蒸発しやすくなり肌が乾燥してしまいます。

■冬の乾燥肌

冬は湿度が低下することが皮膚が乾燥する原因となっています。
特に日本は冬になると空気が乾燥して皮膚の水分が蒸発しやすくなってしまいます。
また暖房器具などにより部屋の空気が乾燥しやすくなり、皮膚からの水分の蒸発を加速させてしまいます。

乾燥した状態を放置していると皮膚のバリアの機能が低下し、汗や衣服との摩擦などの外からの刺激を受けやすくなってしまい、かゆみや湿疹などの症状が起こりやすくなります。
さらにかゆいからといってかいてしまうと、それが刺激になって湿疹が悪化することがあります。

■乾燥肌には保湿が大切

肌を乾燥から防ぐための対策としては、日常生活での注意がポイントになります。

●熱いお湯や長湯を避ける
お湯の温度が高いと皮脂などの保湿成分がお湯に溶け出しやすくなってしまいます。
またかゆみも強くなってしまいます。

●体を強く洗わない
体を洗うときは皮膚を強くこすらないように洗いましょう。
強く洗うと角質層を傷つけてしまいます。
石鹸をよく泡立て、手のひらや柔らかいタオルでやさしく洗います。

●部屋の湿度を保つ
暖房のかけすぎなどで極端に乾燥しないようにしましょう。
適度な加湿や換気を行うと良いです。

●保湿剤を正しく使う
皮膚の乾燥対策で最も重要なポイントになります。
保湿剤には様々な種類がありますが、正しく使わないと効果が十分に得られません。

■保湿剤の種類と特徴 ●ローションやクリームの保湿剤 ローションやクリームは水分を補給して乾燥を防ぐタイプの保湿剤です。 ヘパリン類似物質・尿素・セラミドなどの保湿成分が入っているものがあります。 また乾燥した皮膚にぬるのに適しています。 使用感が良いのが特徴となっていますが、効果の持続時間がやや短い傾向にあります。 ●軟膏やオイルの保湿剤 軟膏やオイルは皮膚の表面にあぶらの膜を作って水分の蒸発を防ぐタイプの保湿剤です。 白色ワセリンやオイルなどがあります。 また乾燥した状態よりも水分を含んだ皮膚に、お風呂上りなどに塗るのに適しています。 長時間効果があるので良いですが、ややベトベトした使用感があります。 ■保湿剤の使い分け

保湿剤は塗る時間帯や塗る範囲、季節によって使い分けるのがポイントです。
朝時間がないときはのびの良いローションが適しています。
夜寝る前やお風呂上りには軟膏やオイルを塗ってしっかり保湿すると良いです。
べとつきが気になるときはクリームでも良いです。
お風呂上りは角質層が潤っている入浴後5分以内を目安に塗ると良いです。
広い範囲に塗るときはのびのよいローションやクリームが良いです。
皮膚が乾燥していると感じたときはさらに塗ると良いです。

春から秋は塗り心地がさっぱりしたローションやクリームが適しています。
乾燥が強くなる冬はあぶら分を多く含んだ軟膏やオイルが適しています。

■保湿剤の使用量

●ローション
1円玉くらいの量で手のひら2枚分の面積に塗る量になります。

●クリーム・軟膏・オイル
塗ったところが光る程度、ティッシュペーパー1枚が皮膚につく程度の量になります。
塗り方のコツは手のひら全体に乗せて広げるように塗ることです。

■乾燥肌治療の名医(2017年2月時点)

京都府立医科大学 大学院 教授(皮膚科)
加藤 則人(かとう のりと)先生
スキンケアやアトピー性皮膚炎などの診療のエキスパートです。