好酸球性副鼻腔炎とぜんそくの関係!慢性副鼻腔炎の最新治療法、慢性化膿性副鼻腔炎

■慢性化膿性副鼻腔炎

これまで蓄膿症と呼ばれていたもので、ウイルス感染や細菌感染が原因で起こります。

■好酸球性副鼻腔炎

好酸球性副鼻腔炎はアレルギーが原因で、白血球の一種の好酸球が炎症を起こした部分に集まってしまうために起こります。
好酸球性副鼻腔炎は粘り気のある鼻水が出るのが特徴です。
多くは目の間にある副鼻腔を中心に炎症を起こします。
このあたりはニオイを認識する場所と近いため嗅覚障害を起こすことが多いです。
また鼻ポリープが多発します。
好酸球性副鼻腔炎はぜんそくと関係が深いことが分かってきています。
そのためぜんそくの治療と平行して最新の治療が始まってきています。




■ARIA

鼻腔や副鼻腔といった上気道も気管支といった下気道も一続きの気道であるため、アレルギー性鼻炎といった上気道のアレルギーも、ぜんそくなどの下気道のアレルギーもひとつの疾患とされています。
ぜんそくの吸入治療を行うと、血中の好酸球が下がり副鼻腔の炎症も改善すると考えられています。

■呼気NO検査

吐く息に含まれる一酸化窒素(NO)の量を測定し、ぜんそくの好酸球による炎症の程度が判定できます。
呼気NO検査でぜんそくの治療が十分にされているかを判定することもできます。

ぜんそくと診断されたことがなく症状が出ない人でも、ぜんそくの場合があります。
ぜんそくの治療を十分に行い、適量の薬を吸入して副鼻腔の炎症も改善が認められる場合には、好酸球性副鼻腔炎で使用するステロイド系の飲み薬の量を減らすことができます。

ぜんそくがある場合は、治療を見直すと大きな効果が得られる場合があります。
平行して治療を受けると良いです。

■好酸球性副鼻腔炎とぜんそくの関係

好酸球性副鼻腔炎はぜんそくと大きく関係していることが分かってきています。
好酸球性副鼻腔炎の患者の約30%はぜんそくも併発しています。
また併発している人の多くはぜんそくが悪化すると好酸球性副鼻腔炎も悪化し、ぜんそくが改善すると好酸球性副鼻腔炎も改善するということが分かってきています。
このため併発している人は好酸球性副鼻腔炎の治療とぜんそくの治療も行う必要があると考えられています。

■慢性副鼻腔炎の治療法

慢性副鼻腔炎の治療法は、慢性化膿性副鼻腔炎と好酸球性副鼻腔炎では基本的に同じ治療法になります。
原因や症状によって使い分け、いくつかの治療を組み合わせて行う場合もあります。

・薬物療法
・局所療法
・手術療法

■薬物療法による慢性副鼻腔炎の治療法

副鼻腔の炎症を抑える薬を服用します。

慢性化膿性副鼻腔炎:マクロライド系抗菌薬
マクロライド系抗菌薬は呼吸器化で気管支炎などにも処方する薬です。
副鼻腔の炎症、特に鼻水を抑えるのに効果があります。
副作用が少なく再投与しても同じ効果が得られます。

好酸球性副鼻腔炎:ステロイド薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬
ステロイドは私達の体の中でも作られるホルモンでアレルギーの炎症を抑える効果があります。
副鼻腔の粘膜の腫れなどが改善し、鼻たけが小さくなることもあります。

ロイコトリエン受容体拮抗薬は中でもモンテルカストという薬に効果があります。
アレルギーの炎症を抑える作用がありますが、ステロイドでは抑えきれないアレルギーの炎症を抑える効果もあり、併用するとより効果が得られるとされています。
ステロイド薬は飲み薬の場合、長期間服用すると骨がもろくなる、免疫力が低下するなどの副作用が起きることもあるので慎重な投与が必要です。

■局所療法による慢性副鼻腔炎の治療法

炎症が発生している鼻腔・副鼻腔の洗浄と炎症を鎮める薬を部分的に投与します。

局所療法では鼻腔・副鼻腔に溜まった鼻水や膿を吸い出す処置を行います。
そしてネブライザーという装置を使い薬を吸入します。
薬を霧状にして噴霧する装置で、ノズルを鼻に入れて吸入します。
ネブライザーを使用すると炎症を起こしている部位に薬が直接届き有効です。
ネブライザーは内服薬に比べて薬の量が少なくて済むので副作用も少ないです。

■手術療法による慢性副鼻腔炎の治療法

鼻たけの切除、膿や腫れた粘膜の除去する処置を行います。

鼻たけを切除して炎症によって閉じてしまった鼻腔・副鼻腔を広く開通させ、膿や腫れた粘膜を除去する処置を行います。
手術は内視鏡とマイクロデブリッターを使って行うため負担が少なくて済みます。
マイクロデブリッターで鼻たけや病的に腫れた粘膜を切除・吸引します。

鼻たけの再発を防ぐために手術後も薬物療法を行います。
慢性化膿性副鼻腔炎は術後3ヶ月間を目安に薬を服用します。
好酸球性副鼻腔炎は再発しやすいのため様子をみながら薬の継続服用になります。
医師の指示に従って服用することが大切になります。

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