骨粗しょう症による骨折予防!自分の骨密度を知り早めに対処

骨粗しょう症を早く発見して対処することが大切になります。
そのために閉経後などに骨密度を測る検査で状態を知ることが大切になります。
骨の強さを知るには骨密度(こつみつど)と骨質(こつしつ)がポイント。
丈夫な骨を作るためにはカルシウムとコラーゲンがしっかりしていることが大切。




■骨粗しょう症について

骨粗しょう症とは骨がもろくなる病気をいいます。
骨粗しょう症になると骨がスカスカになり、一度骨折してしまうと次に骨折をする危険が高くなるといわれています。

骨粗しょう症は高齢者に多く、女性では50代では20人に1人、60代では5人1人、70代では5人に2人となっています。
男性では70代で5人に1人ほどとなっています。

■破骨細胞(はこつさいぼう)と骨芽細胞(こつがさいぼう)の働き

骨は破骨細胞(はこつさいぼう)と骨芽細胞(こつがさいぼう)の作用によって常に新陳代謝を繰り返しています。
破骨細胞は古い骨を吸収して小さな穴をあけます。
するとその穴に骨芽細胞がやってきて新しい骨を作っていきます。
健康な成人の場合、破骨細胞と骨芽細胞がバランスよく新陳代謝を行い骨の量は一定に保たれて、古い骨は新しい骨に置き換えられて丈夫になります。

しかし骨粗しょう症の人の場合、破骨細胞と骨芽細胞の働きのバランスが崩れ、破骨細胞の働きが骨芽細胞の働きを上回ってしまいます。
その結果、骨の量が減って骨がスカスカの状態になってしまします。

■骨質

骨の強さには骨の量の目安である骨密度(こつみつど)と骨質(こつしつ)が関係しています。
骨質の一つに骨の材料であるコラーゲンがあります。
丈夫な骨を作るためにはカルシウムだけではなく、コラーゲンがしっかりしていることが大切になります。
骨の強さは骨密度で70%が決まり、骨質で30%が決まります。
骨密度が低下したり骨質が劣化したりすると骨粗しょう症になります。

■骨粗しょう症の危険因子

・加齢
・閉経
・過度なダイエット
・運動不足
・喫煙
・過度の飲酒
・糖尿病
・慢性腎臓病
・家族歴

●加齢
年を取ると骨に必要なカルシウムやビタミンDの腸管での吸収が悪くなります。

●閉経
女性ホルモンは骨密度を保つために役立っています。
そのため女性は閉経後に骨密度が急速に低下していき、骨粗しょう症になりやすくなります。

●過度なダイエット
カルシウムやビタミンDなど骨に必要な栄養素を十分に摂れなくなり骨がもろくなってしまいます。
特に骨が成長する10代でのダイエットは大きな問題があります。

●運動不足
運動は体に適度な負荷がかかるため、骨芽細胞が活性化され新しい骨を作る働きを促します。
そのため運動不足になると十分な骨が作られなくなってしまいます。

●糖尿病・慢性腎臓病
糖尿病や慢性腎臓病などの生活習慣病があると骨粗しょう症になりやくなります。

●家族歴
両親に大腿骨骨折があると娘に骨折リスクが高くなるといわれています。

■骨折が起こりやすい場所

1:背中
2:太ももの付け根
3:腕の付け根
4:手首

背骨の骨折がいくつか重なると背骨は全体として丸くなってしまいます。
背骨の骨折に気がつく人は3分の1程度といわれています。
つまり3分の2の人は骨折に気がついていないことになります。
若い頃に比べて身長が4cm以上低くなった場合、背骨を骨折している可能性があります。

■骨折連鎖

骨折は連続して起こりやすいといわれています。
太ももの付け根の骨折のある人の約80%は、背骨の骨折があるといわれています。
背骨の骨折が起こり、その後太ももの付け根の骨折が起こるという骨折連鎖が起こっていると考えられています。

■DXA(デキサ)法による骨密度測定

X線を使って骨密度を測る方法で、全身の骨の量を測ったり、部位別に骨の量を測ることができます。

■MD法による骨密度測定

手のX線写真で骨密度を測定します。

■超音波法による骨密度測定

カカトの骨に超音波を当てて骨密度を測定します。

■骨粗しょう症の治療の名医(2017年3月時点)

新潟大学大学院 教授 整形外科
遠藤 直人(えんどう なおと)先生
骨粗しょう症の診断と治療のエキスパートです。

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