脳が原因で起こる中枢性睡眠時無呼吸!チェーンストークス呼吸で早期発見

中枢性睡眠時無呼吸は心臓の異常や脳の異常が原因で起こります。
睡眠時無呼吸によくみられる「いびき」がありません。
脳や心臓に異常がある人はチェーンストークス呼吸をしていないか注意が必要です。
中枢性睡眠時無呼吸の治療法には、薬物療法、生活改善、夜間在宅酸素療法、持続陽圧呼吸療法(CPAP)などがあります。
中枢性睡眠時無呼吸を放置すると心臓の働きをさらに弱めて中枢性睡眠時無呼吸を悪化させ突然死につながってしまう恐れがあります。
診断を受けて適切な治療を受けることが大切になります。




■中枢性睡眠時無呼吸(ちゅうすうせいすいみんじむこきゅう)について

本来睡眠中の呼吸は脳にある呼吸中枢にコントロールされて自動的に胸やお腹が動いて呼吸を維持しています。
この呼吸中枢は心臓から血液に乗って運ばれる二酸化炭素などに反応して呼吸の命令を出す仕組みになっています。
しかし心臓に異常が起こり血液の循環が悪くなると、二酸化炭素を充分に送れなくなり呼吸中枢は上手く反応できなくなることがあります。
また脳自体に異常が起こり呼吸中枢が働かなくなるため呼吸が出来なくなることがあります。
中枢性睡眠時無呼吸(ちゅうすうせいすいみんじむこきゅう)は、このように心臓や脳などの異常が原因で起こると考えられています。
中枢性睡眠時無呼吸(ちゅうすうせいすいみんじむこきゅう)の人は推定で約10〜30万人いるといわれています。

■中枢性睡眠時無呼吸のリスクとなる病気

・心不全
・脳卒中
・腎不全

心臓に異常が起こって全身に十分な血液を送り出せない心不全の患者さんの約30%に中枢性睡眠時無呼吸が起こるといわれています。
放置すると不整脈や心筋梗塞などを引き起こして突然死することもあるといわれています。
その他に脳卒中や腎不全でも中枢性睡眠時無呼吸を合併するといわれています。

■中枢性睡眠時無呼吸のサイン

・寝た直後〜30分までに無呼吸が起こりやすい
・チェーンストークス呼吸

■チェーンストークス呼吸について

典型的な中枢性睡眠時無呼吸ではいびきはありません。
無呼吸になる前には、まず呼吸音がだんだん小さくなっていきます。
小さい呼吸がしばらく続くと今度は呼吸が徐々に大きくなっていきます。
このとき胸やお腹も大きく動くのが確認できます。
その後、呼吸は再び徐々に小さくなっていき、最後には止まって無呼吸になってしまいます。
こうした無呼吸になる前の一連の呼吸がチェーンストークス呼吸になります。
チェーンストークス呼吸が始まって無呼吸になる前には個人差もありますが、1〜2分程度継続します。

■チェーンストークス呼吸が起こる原因

二酸化炭素を運ぶ血液の流れが悪化すると呼吸中枢が呼吸量を調整できなくなり、最終的には無呼吸を引き起こしてしまいます。
脳や心臓に異常がある人は、チェーンストークス呼吸をしていないか家族などによる確認が大切になります。

■中枢性睡眠時無呼吸の検査

パルスオキシメーターを手に装着して眠っている間の酸素飽和度と脈拍を測定します。
10秒以上続けて止まる無呼吸や、酸素飽和度が3〜4%以上低下する低呼吸が1時間あたり5回以上起こる場合は、入院して受ける終夜睡眠ポリグラフ検査が行われます。

■中枢性睡眠時無呼吸の治療法

心不全の人では薬物療法と生活改善を行います。
中枢性睡眠時無呼吸では心臓への負担も考えて薬物での治療を優先させます。
生活改善は薬の効果を出すための補助的な治療となります。

夜間在宅酸素療法もしくは持続陽圧呼吸療法(CPAP)を行います。
脳卒中や腎不全の人に対しては持続陽圧呼吸療法(CPAP)を行うこともあります。

●薬物療法
ACE阻害薬、利尿薬、β遮断薬などで血圧を下げて心臓への負担を減らします。
ジキタリス製剤で心臓の働きを助けます。

●生活改善
減塩・禁煙・禁酒を徹底する。
運動は、軽い運動から始めて無理をせずゆっくり継続。
最初の1〜2週間はウォーキングを5分、2〜3回ほど行う。
体調や体重などを確認して徐々に運動時間を延ばしていく。

●夜間在宅酸素療法・持続陽圧呼吸療法(CPAP)
薬物療法を行い生活改善を徹底しても中枢性睡眠時無呼吸が改善されない場合は夜間在宅酸素療法を行います。
鼻から酸素を吸うことによって血液中の酸素を上げ、血液中の二酸化炭素の量を上げて中枢性睡眠時無呼吸の改善します。
夜間在宅酸素療法を行っても中枢性睡眠時無呼吸が改善しない場合は持続陽圧呼吸療法(CPAP)を行います。
CPAPは鼻から空気を入れることで息が吸いやすくなり、呼吸を助けます。
CPAPから送り出された空気で肺が膨らみ心臓に軽い圧力がかかり、この圧力で心臓のポンプ機能を補助して中枢性睡眠時無呼吸の治療につながることが期待されます。
ただし心臓病の程度や種類によっては使用できない場合もあります。

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