糖尿病網膜症は早期発見が大切!糖尿病と診断されたら眼底検査

糖尿病網膜症は早期発見が大切なので糖尿病と診断されたら眼科で眼底検査などを受けることが大切です。
糖尿病網膜症になっても症状が起こらない場合もあります。
糖尿病網膜症の治療は糖尿病の治療が基本となります。
血糖値を下げる(HbA1c 7.0未満)、高血圧の治療、脂質異常症の治療、禁煙が大切です。




■糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)について

糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)とは、網膜の中の血管が傷つくことにより起こる病気をいいます。
糖尿病網膜症は日本における中途失明の原因第二となっています。
糖尿病患者の5〜6人に1人が糖尿病網膜症があるといわれています。
糖尿病の期間が長いほど頻度が増すといわれ、10年間糖尿病を患っている人の5〜6割の人が糖尿病網膜症があるといわれています。
糖尿病網膜症は糖尿病の治療が基本ですが、適切な時期に適切な治療をすることが重篤な視力障害を防ぐことにつながります。

■目の構造

外から入ってきた光は目の表面の角膜と水晶体で屈折し、ゼリー状の液体でできた硝子体(しょうしたい)を通って映像を写す網膜に像を結びます。
網膜の真ん中にある部分を黄斑(おうはん)と呼ばれ、その中心のへこんでいる部分が視力に最も関係する中心かになります。
黄斑を囲むように細かい血管がたくさんあり、その血管が視神経の入り口のところに集まっています。

●単純網膜症
糖尿病により細い血管が傷んでくると、血管の構造がゆるんで血液の成分が漏れたり小さい出血が出てきます。

●増殖前網膜症
傷む血管が増えてくると出血が増え、血管が詰まって神経が傷んできます。

●増殖網膜症
網膜から目の中に弱い新生血管が伸びてきて、目の中で出血が増えてきます。

■糖尿病網膜症と網膜剥離(もうまくはくり)

網膜の血管が詰まってくると、周りから弱い血管の新生血管が目の中に向かって伸びてきます。
新生血管は弱いため引っ張られると出血し、血液の成分が網膜の表面に広がってきます。
出血が多いと硝子体出血も出てきます。
出血を足場にして線維の膜が網膜の表面に張ってきて増殖膜ができてきます。
増殖膜が時間と共に収縮すると網膜が引っ張られて網膜剥離(もうまくはくり)が起こり重篤な視力障害につながることがあります。

■糖尿病網膜症の症状

・視力低下
・物が歪む
・飛蚊症
・視野欠損

視力は網膜中央の黄斑のさらに中心の中心かが傷むかどうかによって視力の低下が起こったりします。
中心かに血液から漏れた成分が溜まると物が歪んで見えたり視力が下がったりします。
出血が硝子体に及ぶと虫が飛んでいるように見える飛蚊症(ひぶんしょう)が起こったりします。
血管が詰まっている範囲が広がると見えている範囲が欠けて見える視野欠損が起こったりします。
ただし中心かに障害が及ばないと糖尿病網膜症が進行しても無症状の場合もあります。

■糖尿病網膜症の検査

・眼底検査
・眼底写真
・蛍光眼底造影検査
・光干渉断層計(OCT)検査

糖尿病と診断されたらます眼底検査を受けることが大切です。
異常がないといわれても1年に1回は検査を受けることが大切です。
光干渉断層計(OCT)検査では、網膜の断面を診て黄斑浮腫などを調べます。

■糖尿病網膜症の治療法

糖尿病網膜症の治療は、糖尿病の治療が基本となります。

・血糖値を下げる(HbA1c 7.0未満)
・高血圧の治療
・脂質異常症の治療
・禁煙
・網膜光凝固術
・硝子体手術

●網膜光凝固術
詰まった網膜をレーザーで焼いて異常を少なくし、新生血管を少なくして予防をします。
網膜光凝固術では現状維持をするための治療になります。

●硝子体手術
小さい穴を開けて器具を挿入し、出血を取ったり網膜剥離を治したりします。

■黄斑浮腫の治療

・網膜光凝固術
・抗VEGF薬
・眼局所ステロイド薬
・硝子体手術

黄斑浮腫の形や程度により治療法を選択します。
黄斑浮腫が糖尿病網膜症の視力低下の最も大きな原因となっているため網膜光凝固術による治療を行います。
抗VEGF薬を黄斑浮腫に注射し黄斑浮腫を改善します。
眼局所ステロイド薬で炎症を抑えます。

■糖尿病網膜症の治療の名医(2017年3月時点)

杏林大学 教授(眼科)
平形 明人(ひらかた あきと)先生
網膜の病気の治療のエキスパートです。

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