花粉症対策!早期治療がスギ花粉症の改善のポイント

花粉症で最も多いのがスギ花粉症で、北日本を除いて例年2月ぐらいから飛び始め発症する人が多くなります。
杉の木が積極的に植林されてスギ花粉の飛散量が増加したことが原因と考えられています。
50代60代でも突然発症する人もいます。
アレルギー体質の人は花粉症を発症しやすいとされています。
花粉症が悪化するとぜんそくが悪化する場合もあります。
一度花粉症になると自然に改善することは少ないです。

■花粉症のメカニズム

花粉が体内に入り込むと、体が花粉を異物とみなして免疫機能が働いてIgE抗体というものが作られます。
IgE抗体は免疫に関係するマスト細胞と呼ばれる細胞に結合します。
するとこの細胞が花粉を排除しようとヒスタミンなどの科学伝達物質を放出します。
この科学伝達物質が神経や血管を刺激し、くしゃみ中枢が刺激されるとくしゃみが起こり、分泌腺が刺激されると鼻水が起こり、血管が刺激されると鼻づまりなどの症状が起こります。

■花粉症の症状

・くしゃみ
・鼻水
・鼻づまり
・目のかゆみ
・全身の倦怠感
・のどの不快感
・頭痛
・睡眠不足

症状が悪化すると睡眠が妨げられて睡眠障害を起こす人もいます。

■花粉症は早期治療が大切

花粉症は一度発症すると改善することは少ないですが、症状が強くなると治療によっても改善することが困難になる人もいます。
そのため花粉症の症状が現れ始めたときから花粉症の治療を始めることが大切になります。

■花粉症の治療法

一般的には薬物療法などによる対症療法が基本となります。

●くしゃみ・鼻水
抗ヒスタミン薬
マスト細胞の安定薬

●鼻づまり
抗ロイコトリエン薬

●くしゃみ・鼻水・鼻づまり
鼻噴霧用ステロイド薬
比較的早期からの使用が有効に症状を抑えることができるとされています。

●目のかゆみ
点眼薬

■レーザー治療による花粉症の治療

鼻の中の粘膜を焼いてアレルギー反応を起こしにくくします。
花粉が飛散する1ヶ月前までに行う必要があります。
鼻粘膜は再生するので根本的治療にはなりません。

■舌下免疫療法による花粉症の治療

舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、花粉を体内に取り込んで体を慣らす治療法です。
舌の裏にスギ花粉エキス液を滴下して2分間そのまま保持し、その後飲み込みます。
これを毎日、2年以上行います。
副作用として口の中のかゆみや腫れが起こることがあります。
舌下免疫療法の注意点としては花粉飛散の2ヶ月以上前までに開始することで、12歳未満は適応外となります。

■花粉症の日常生活の注意点

・マスクの着用
・帽子の着用
・花粉症用のメガネ
・花粉がつきにくい素材の上着
・玄関先で花粉を払う
・帰宅後のうがいや洗顔

■花粉症治療の名医(2017年1月時点)

千葉大学大学院 耳鼻咽喉科 教授 
岡本 美孝(おかもと よしたか)先生
鼻や喉の腫瘍の他、花粉症などのアレルギー性鼻炎の治療のエキスパートです。